突発性難聴と高血圧
WHOの定義によると、正常な血圧は最高血圧が140mmHg、最小血圧が90mmHg未満とされています。高血圧は、最高血圧が160mmHg以上、最小血圧が95mmHg以上で、正常血圧と高血圧の間を境界域高血圧と呼んでいます。 高血圧症の原因は二次性高血圧症と本能性高血圧症の2種類あります。二次性高血圧症の原因ははっきりしていて、主にその原因は腎性高血圧、内分泌性高血圧、血管性高血圧、神経性高血圧とされています。 しかし、本能性高血圧の原因ははっきりしておらず、アルコールの飲みすぎ、塩分の取り過ぎ、肥満、寒さ、喫煙、ストレスなどと考えられます。過度のストレスは高血圧症に限らず、様々な病気を発症させる危険性があります。突発性難聴場合も発症の原因の一つに過度のストレスが考えられます。 突発性難聴と高血圧症とは一見、何の関わりもない病気のように思いますが、こうしてみてみるとストレスと大きく関わっている病気なのであるということが分ります。 高血圧症の患者さんが必ず、突発性難聴を発症するとは言い切れませんが、ストレスを感じやすい人や過度のストレスを抱えている人は、耳鳴りや聴覚過敏症など、様々な病気を発症しやすい環境にあると言っても良いでしょう。
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