突発性難聴と胃腸炎
突発性難聴とは、今まで健康であり、耳の病気にかかったことのない人が、なんらかの原因もない又は考えられないのに、あるとき突然、片側の耳が聞こえなくなる病気のことです。この突発性難聴は一般的には、片方の耳だけに現れることが多いのですが、まれに両方の耳に症状が出てしまうこともあります。 突発性難聴にかかりやすい人にはどのような人がいるのでしょうか。今までかかったことのある病気と、何らかの関係があるのでしょうか。おたふく風邪、はしか、みずぼうそう、じんましん、高血圧、糖尿病、胃腸炎、感冒、心疾患、聴覚過敏症になったことのある人が発症しやすいという説があります。 胃腸炎には、ウィルスが原因となるウイルス性と細菌が原因となる細菌性の2種類があります。嘔吐・吐き気・下痢・腹痛などの胃腸炎の症状を主とする感染症で、風邪のように発熱を伴う場合もあります。細菌性胃腸炎は、O-157やサルモネラ、腸炎ビブリオなどの細菌が原因です。 ウイルス性胃腸炎は、ロタウイルスアデノウイルス、カリシウイルスなどのウイルスが原因で胃腸炎を発症します。この胃腸炎を発症した際のウイルスが原因となって突発性難聴が発症してしまうのではないかという説もあるようです。
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