難聴(低音型)
片側の耳の低音部だけ低下する難聴があります。低音型突発難聴といわれています。低音型突発難聴は急に発症する難聴の中で、片側の耳の低音部の音の聞こえだけ低下するのです。 難聴の程度が軽い為に、自覚症状では低音部の耳なり、聴覚過敏、耳閉感、自分の声がこもるなどの症状しか感じないことがあります。耳管狭窄症や急性中耳炎といった病気とも症状が似ているのですが、聴力検査をすると感音性難聴という結果がでます。 低音型の突発性難聴は治癒することが多いとも言われています。また自然治癒する場合もあります。しかしこれが一回は治癒しても繰り返す場合は、蝸牛性内リンパ水腫や外リンパ漏、内耳窓破裂などという他の病気の可能性もあるので、経過を追わないとはっきりとはわかりません。 初めての突然の難聴の時、片側の耳だけの低音難聴という症状は、どの病気にもある症状です。しかしこの片側の耳の難聴を、繰り返すか繰り返さないかということや、治る過程の経過観察で違ってきます。 聴力の経過や、薬物への反応などで病気を決める場合もあります。特にこれらのどの病気も難聴自体の症状は軽いので難聴と気付かないで、低音部の耳なり、耳閉感、自分の声がこもるといった症状で病院へ行き、耳管狭窄症や急性中耳炎といった病気で治療されることもあります。 しかしこれらの病気で難聴の場合は伝音性難聴なのです。感音性難聴を同じ方法で治療してもほとんど治りません。
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